そろそろ買い替えなければ・・と言う事でいろいろ検討していましたが、ついに購入しました。
ネットで公開されているような、ベンチマークはできませんが、自分なりの立ち上げ状況や使用感などレポートしたいと思います。
パソコン工房・STYLE-15FXA51-R7-RM3X
新しいPCは、「パソコン工房」製の「STYLE-15FXA51-R7-RM3X」です
スペックは、標準からメモリ「32GB」に増強したので、
\170,800(税込)と、ちょっとだけ予算オーバーです。
- AMD Ryzen 7 8845HS プロセッサー (3.8-5.1GHz/8コア/16スレッド/16MBキャッシュ)
- NVIDIA GeForce RTX 4050 6GB GDDR6
- 【メインメモリ】32GB(16GB×2) [DDR5-4800 SO-DIMM / デュアルチャンネル]
- 【1stストレージ[OSインストール]】500GB SSD / NVMe M.2
電源投入、初期設定
一発目!緊張の電源投入で・・・あれ~入らない・・・
電源はちょっと強めに押すか、数秒長押ししないと入らない仕様のようです。
投入直後は、若干ファンの音がしますが、そのうちほとんどしません、すごく静かです。
旧のほうは、裏を開けて掃除もしてみましたが、年期のせいもあるのか、結構うるさいです。
最初は、Windows11の初期設定画面になります。
1年ほど前、カミサンのPCの初期設定では、結構面倒だった記憶がありますが、かなり簡単になってました。
基本的に画面の指示通りにやれば、終了です。
ただ、1年前は、「Windows11 Home」では、ネットワーク接続とマイクロソフトアカウントが必須だったので、今回も通常のやり方で設定しました。
以前は、「Pro」ならネットもマイクロソフトアカウントも必須でなかったと記憶していましたが
ネットの情報では、Windows 11 22H2から、「Pro」でも必須になったようです。
回避方法も公開されていました。
同様に、「Home」でも回避できるようですが、今回は確認しておりません。
プロダクト認証
デスクトップの背景が白っぽく、じじぃにはマウスカーソルが見えにくいので、背景を変更しようとしました。
背景は、「個人設定」⇒「背景」で変更できるはずですが、できません??
プロダクトライセンスが無効になっているとのメッセージが確認されました。
今まで経験なかったし、カミサンPCのWindows11の立ち上げ時にもこんな事なかったので、ちょっと戸惑ってしまいましたが、「パソコン工房」のサイトによると、
BTOパソコンのOSが Windows DSP版の場合、もしくはOffice ライセンスカード版をご購入された場合、PCのセットアップ後にプロダクトキーによる認証が必要となります。
とありました。
指示通り、本体裏面のシールをコインで剥がしたところ、プロダクトキーが見えるようになり、このキーで認証したところ、ライセンス認証されました。
再インストール用のDVDも同梱されていたので、OEM版とはちょっと違うみたいですが
ライセンスキーはマザーボードと紐づけされているようです
Windows Update
とりあえずこの状態でWindowsUpdateしておこうと思います
「スタート」⇒「設定」⇒「Windows Update」⇒「更新プログラムチェック」で行いますが、初期状態では、かなり沢山の更新がありますし、何度か「再起動」もさせられます。
何度か更新と確認作業をした後、「Windows11 version 24h2」の手動更新も出てきたので、こちらも実行しましたが、「25%」で止まってしまってなかなか先に進みません。
やんなきゃよかった!と、ちょっと焦りましたが、結構長い時間放置してると、どうにか進みました。
その後、もう一度更新が入り、「最新状態」まで行けました。
回復ドライブ作成
あまり設定が進んでいない、この初期状態で回復ドライブを作成しておこうと思います
「スタートボタン」⇒「検索で回復」⇒「回復ドライブの作成」⇒「開く」⇒「デバイスの変更」⇒「許可」⇒「はい」⇒「回復ドライブにバックアップにチェック」⇒「次へ」⇒「しばらくして、必要ドライブ容量がでる」
私の場合、「16GB」でした
「容量以上でデータが全て削除されてもいい、USBメモリを指す」⇒「次へ」⇒「データ削除されるの確認」
「作成」を押す前にインターネット接続を解除(機内モード)と画面とスリープ時間を「なし」に設定しておいたほうがいいようです。
「作成」で始まりますが、ここでも結構(1.5時間弱)かかりましたから、他からの思わぬアクセス等で誤動作にならない為の対策だと思います。
作業環境設定
さすがに、BTOパソコン
ほとんどプレインストールはインストールされていないのは、いいですね~
よく使うアプリインストール
必要なアプリケーションは個人なので、それほど多くないですが、必要なアプリを覚書としておきます
この機会にダウンロードしたインストール用ファイルや注意書き資料なども含めて、フォルダにまとめておく事にしました。
- 秀丸
- Autodesk Fusion(Fusion360)
- C++Builder CE → Windows SDK のインストール
- RootPro Free
- Libre Office
- Canon プリンタユーティリティ
- Google Chrome
- Flash Print 5
- LINE
- Visual studio Code
- Rlogin
- GoogleDrive
- その他
ストレージ拡張
以前のPCについていた、2.5インチの、SSD:500GBとHDD:1TBの媒体が余っていたので、USB接続用のケースを使って接続しました。
これで、全体で2TBになるので、ほとんど困らないと思います
旧PCのデータ転送
旧PCで作成したデータを転送しておきます。
旧PC側で、必要データを保存してあるドライブを共有処理すれば、自宅内のネットワーク環境であれば簡単にコピーできます。
これで、だいたい、新PCでの作業環境は出来上がってきました。
新・旧 PCの性能比較
立ち上げやWeb閲覧やエクスプローラーでのデータ管理など、通常の作業では、キビキビ動作が体感できます。かなり性能アップを感じます。
ただ、まだ購入してから間もないないので、無駄なソフトもインストールされていないので、Windows環境の影響も大きいかもしれません。
もう少し具体的に、比較レビューっぽい記事にしたいですが、ネットで公開されているような、ベンチマークは筆者にはできないので、新旧で同じソフトを動作させ比較してみようと思います。
以前レスポンスが悪かった処理をやってみました。
Fusion360でのメッシュ修復
以前こちらで、メッシュを変形する方法を記事にしましたが
Tスプラインから変換したボディを修復する時に、「ジオメトリラベル」にチェックをいれると、1時間たっても処理が完了できませんでした。
今回、新PCではどうなのか?やってみます。
旧PCで実行
旧PCのスペックは下記です
- ノートPC
- Windows10
- Core i-7700HQ 2.80GHz
- GeForce GTX1050TI/4GB
- メモリ8GB
- 240GB SSD
- 1TB、HDD
再度、前回同様の処理をやってみましたが、やっぱり1時間たっても終了しませんでした
タスクマネージャーでパフォーマンスをみてみると、GPUはそれほど利用していませんし、CPUも30%程度です。
ただ、メモリが80~90%使用しています。
もしかすると、メモリがネックだったのかもしれません。
新PCで実行
- ノートPC
- Windows11
- AMD Ryzen 7 8845HS 3.80GHz
- NVIDIA GeForce RTX 4050/6GB GDDR6
- メモリ32GB
- 500GB SSD
同じモデルで同じ処理をやらせてみました。
結果は、ぜんぜん違いました。修復は、約50秒ぐらいで終了しました。
タスクマネージャーを見てみると、CPUもGPUも平均20~30%程度ですが、一瞬だけ100%になることがありました。
ただ、メモリを約15GBとかなり使用しています。
やはり32GBにしておいて、よかったかもしれません。
逆に、この処理に関しては、メモリ以外はそれほどのスペックは使用していない感じでしたが、一瞬だけ100%になったりするのが、少し気になります。
いずれにしても、価格的にはそれほど変わらないのに、1時間以上で完了できなくて強制終了だった処理が1分弱で完了できたので、ここ5,6年のコンピュータの進化はすごいです。
参考として、会社PC
- デスクトップPC(2019.05購入)
- Windows10
- intel Xeon(R) E-2174 3.80GHz
- NVIDIA Quadro P2000
- メモリ16GB
- 460GB HDD
参考に会社PCでも計測してみました。
会社PCは、他のCADの要求で、Quadroを使っています。
ただ5年半前の機種と、古く、ストレージがSSDではなく、HDDです
ただ、古いとはいえ、CPUはXeonだし、GPUはQuadroなので、価格はそれなりにしたと思います。
計測結果は、約85秒。
新PCよりも、2倍弱時間がかかりました。
・新PCでは、50秒 :×1.0
・旧PCでは、3600秒以上~ : ×100~
・会社PCでは、85秒 :×1.7
Fusion360 で少し重めの処理をさせてみる
こちらで紹介した、「舞ちゃんの飛行機」
それほど、要素数が多いモデルではないですが、旧PCでは、履歴をさかのぼり修正したりすると、若干待たされる事がありました。
このモデル全コンポーネントを、20個コピーした時の処理時間を図ってみました。
・新PCでは、30秒 :×1
・旧PCでは、180秒 :×6
・会社PCでは、65秒 :×2.2
操作手順が少し煩雑なので、若干の操作の違いで秒単位までは同等ではないですが、旧PCは新PCに比べると6倍 時間がかかっています。
旧PCは、途中処理が間に合わず、画面の左側が黒背景になり、ぐるぐるカーソルが何度か現れました。
会社PCは、一回だけ黒いのが出現した程度でしたが、新PCよりも2倍以上遅い結果でした。
上記2点作業は、Fusion360での作業ですが、この程度であれば、高価な「Xeon CPU」や「Quadro」までは必要ないかもしれませんね。
むしろ、メモリの容量を増やしたほうが、効果的かもしれません。
自作ソフトへのNcデータ読み込み
NCデータを描画する自作ソフト、はNCプログラムをドロップすれば、NCデータの内容を分析し、簡易的に描画したり座標確認するアプリですが、筆者のプログラミングスキルのレベルもあり、ファイルサイズが大きくなると、かなり処理時間がかかります。
★1.3MB 71600行の程度のNCデータをこのソフトに読み込ませてみると・・・
読み込み完了しセンターラインの描画までで
・新PCでは、1’50” = 110秒 :×1
・旧PCでは、5’47” = 347秒 :×3.2
・会社PCでは、3’30” = 210秒 :×1.9
こちらも、新PCに比べて、旧PCは約3.2倍、会社PCは1.9倍、遅くなりました。
同じソフトに同じデータを読み込ませたので、やはり、かなり速くなっています。
こちらは、座標計算部分はCPUで処理するのでしょうが、データ読み込みは、メモリのスピードや、ストレージのSSDとHDDの違いの影響も大きいと思います。
ここ5年で、かなり進化している。
今回の比較では、CPU、GPU以外でも、OS、メモリ、ストレージなど周辺機器も同一でないので、一概に優劣の判定はできませんが、進化しているのは間違いないと思います。
やはり、5、6年が更新時期かもしれませんね。
NPU
「なにをどうしたい・・」と言う訳ではなく、単なる興味本位なだけですが、「AMD Ryzen 7 8845HS」を選択したのも、「NPU」 が気になったからです。
まずはFusionを少しは快適に動作させたいので、外部GPUは必須と思っていますが、NPUの性能が高そうな、「intel Core Ultra 」と、NVIDIAのスペックだと結構価格が上がってきます。
「AMD Ryzen 7 8845HS」であれば、NPUの性能的には「Copilot+ PC」 の要件は満たしていませんが、NVIDIAとの構成でも価格が抑えられた機種がありました。
今後Ai開発が進めば、「NPU」を搭載していた方が、体験しやすいかも?との思いです。
NPUがない?!
NPUの動作は、タスクマネージャで確認できるとの情報を得たので確認してみました。
あれぇ~、NPUがな~い!
いろいろ調べたけど結局解決できなかったので、パソコン工房サポートへメールで問い合わせしました。
特に致命的でない症状にもかかわらず、2日ほどで、回答をいただきました。
OSかドライバーの更新でNPUと認識されるはず、とのことで、まずは、WindowsUpdate を確認してくれとの事でした。
Windowsは最新だったので、次はドライバーを提供していただき、それをインストールしたところ、無事にNPUが表示されました。
ちょっと上図と違うのは、ディスクが増えてますが、USBでストレージを追加したので、そちらの認識も確認できます。
よかった、よかった・・・と思っていましたが、またまた疑問が・・
たまたますべてのアプリを表示させた時に「AMD Software」が目につきました
試しに実行してみたところ、グラフィックドライバーと合っていないとかのエラーがでました。
メッセージのアドバイスに従って、「https://www.amd.com/en/resources/support-articles/faqs/PA-300.html」へ行くと、 「AMD Software Compatibility Tool.」 を実行してくれと言うのでやってみましたが、やはりエラーで進めませんでした。
再度、メールサポートへ連絡して、解決方法のアドバイスをいただきました。
2点確認してくれ、との事で
まずは、「Windowsの高速スタートアップの影響で常駐ソフトが正常に動作しないケース」があるので、高速スタートアップの無効を指示していただきました。
無効にしましたが・・・改善できませんでした。
次に、一旦「AMD Software」をアンインストールして、AMDサイトからドライバーを入手して再インストールの指示をいただきました
https://www.amd.com/ja/support/download/drivers.html
ここから、「amd-software-adrenalin-edition-24.12.1-minimalsetup-241204_web.exe」
をダウンロード&インストール。
今度は、「AMD Software꞉ Adrenalin Edition」のアプリ名に変わりましたが
これで、正常に起動しました。
とりあえず、立ち上げ完了
通常作業では、ファン音もほんと静かで、レスポンス向上もかなり体感できているので、今の所では、よかったと思っています。
今後は、せっかく「AMD Ryzen 7 8845HS」で「NPU」の動作を確認できたので、「AI」にも触れてみようと思いますが、情報を集めていくと、GPUはRTX4060まで奮発すればよかったかな~と、少し後悔です。
もうすこし挑戦してみて、レポートできることがあったら、また記事にします。
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