フォーム(スカルプト)モデリングは以前も少しだけ触って、会社のCADにはない機能なので、すごいなぁ~と思っていましたが
仕事では、ほとんど必要ない機能だし、結構コマンドも多い上に美的センスも必要そうだったので
やってませんでした。
ところが自宅で3Dプリンタなどで遊ぶ場合には、こちらのほうが楽しそうで
うちの猫を描いてみたくなったので、やってみる事に・・・
参考サイト
Fusion360のフォームモデリングの情報は、ネット上には沢山あふれています。
やはり、3Dプリンタなど趣味で触っている人が多いからでしょうか。
正式に覚えたい方は、いろいろなサイトを参考にして勉強してください。
ここでは、初心者の私が猫を描いてみる記録を書いてみようと思います。
まずは、参考にしたり、面白かったサイトを紹介します。
https://www.youtube.com/watch?v=IJ-hGcf3Nmw&t=2573s
・オンラインライブセミナーのYoutube録画版です。
久しぶりにやってみようかと思い、検索している時にみつけました。
かなり面白いです。
再度やってみようかと思ったきっかけになった動画です。
https://www.youtube.com/watch?v=EPI6TyU39uY&t=5193s
・こちらもオートデスクのFusion 360エバンジェリストの藤村氏のセミナー動画。
参考になる情報が盛りだくさんです。
見るだけで、レベルが上がりそう。
https://www.youtube.com/watch?v=XD7HBFlIFMM
・以前、スカルプトやってみようと思った時やった記憶がある動画です。
いっけん単純なモデルですが、会社のCADで描こうと思ってもかなり苦労しそうです。
英語ですが、操作は見ていればだいたい理解できます
面や折り目の使い方が分かります。
https://help.autodesk.com/view/NINVFUS/JPN/?guid=GUID-1C665B4D-7BF7-4FDF-98B0-AA7EE12B5AC2
・Fusion360を立ち上げ、右上の「?」から「学習とドキュメント」「製品ドキュメント」「Design: Form」からいけます。
デフォルトでは英語ですが、日本語にも変更できます。
一通りやったほうがいいと思っていますが、まだ全部はやってません。
とりあえずやってみます
Fusion360では、写真を挿入できるので、実際の写真を参考に進めます。
まずは猫の写真を撮りますが、モデリング操作は対象で進めたほうが楽そうなので
なるべく、対象になるように正面からの写真を用意しました。
猫なので、正面向いた写真は、これはこれで結構難しい。
写真を挿入
写真挿入は、「挿入」⇒「キャンパス」で行います
ファイルを選択し、取り込みたい平面を指定すると挿入できます。
この時点でだいたいの大きさを指定する事もできますし、挿入後変更する事もできます。
取り込んだ画像ファイルの右クリックから、「位置を合わす」でだいたいのサイズを指定できます。
さらに、原点はなるべく画像のセンターに配置しておいたほうが、後々楽になりそうです
「位置合わせ」の上の「キャンパスを編集」で移動てきます。
クワッドボール
さぁ、いよいよモデリングを始めますが、まずは「フォーム」モードに移り、「作成」に用意されているプリミティブな形状を変形するようにモデリングしていきます。
猫の顔は、円形なので、「クワットボール」でやってみようと思います。
座標平面を指定して、キャンパスに合わせてサイズを調整します
位置は「移動/コピー」コマンドで配置します
前後位置は、どこがいいのか分かりませんが、キャンパスの後ろに配置してみました
対称設定
猫は生き物なので、完全な対称ではないですが、とりあえずは対称で進めたほうが楽そうです
「ミラー内部」で、対称ラインをはさんで、両側の面を選択すると、自動的に中心ラインが緑色で設定されます。
フォームを編集
さていよいよ顔を作っていきます。
現在は、球形状ですが、「フォーム編集」機能を使って変形させていきます。
「フォーム編集」は編集させたい箇所を選択して、マウスでドラッグする事で変形できます。
選択できる要素は、「面」「エッジ」「点」があり、複数個所選択が可能です。
選択する要素によって、変形具合が変わるので、とりあえず引っ張ってみて体験するのが一番です
また変形する方法は、「フォーム編集機能」で「変更箇所」の選択を行うと出現する「マニピュレータ」で変更していきます。
「マニピュレータ」は結構複雑ですが、最初に覚えておいたほうがよさそうです。
①回転
②1軸移動
③2軸移動
④1軸スケール
⑤2軸スケール
⑥3軸スケール
変形は普通に引っ張るとその周りの要素も影響を受けながら変形しますが、
「Alt」キーを押しながら引っ張ると選択した要素が追加される感じで変形します。
こういった動作は何度も操作して、体に覚えさせないとダメですね。
他の操作も、Autodeskのサイトから学習できます。
まずは、このサイトで、ある程度の機能を学習しておいたほうがいいと思います
クワッドボールで顔を作っていきます。
平にする
猫の顔を眺めると、おでこから鼻の付け根までは、ほぼ平ですが、鼻から口は飛び出ています。
まずは、よこからみて平らにして、鼻と口を引っ張り出したいとおもいます。
横から見て、顔の部分の面を選択します。
「Ctrl」を押しながらで、複数個選択できます。対称設定したので、半分でOKです。
選択したら、「移動マニピュレータ」で変形していきます。
「面」と「点」で変形の具合がかわりますねぇ。
「点」の方が、「平」にできました。
鼻から口を引っ張り出す
では、口を引っ張り出してみます。
引っ張り出す場合には「Alt」を押しながら引っ張ると、選択した部分だけ引っ張れます
ここで注意が必要です。
対称設定だからといって、片方だけ選択した状態では、上の画像のように二つに分かれてしまいました。
全体に引き伸ばしたい場合に、両方選択する必要があるようです。
表示変更
デフォルトで表示されているのは、「スムーズ表示」で実際の形状で表示されていますが
「ボックス表示」にしたほうが、各要素が単純化されるので、モデルの変形での問題個所がみつけやすくなるようです。
「ALt+1」「Alt+2」「Alt+3」で切り替えられるので、リアルタイムに変更しながら変形していくと無理に変形してしまう事を防ぎやすくなります。
口元を編集
引っ張った口元をなるべく、写真に合わせていきたいと思いますが・・
「フォームを編集」で引きずってだいたい合わせる事はできそうですが、これから目や鼻、口の部分などを作っていく事を考えると、もう少し分割してエッジを増やしていないと難しそうですねぇ~
なるべく希望の箇所にエッジを作りたい
「フォーム編集」で、引っ張ったり引っ込めたりして編集できますが やはり、希望箇所に近い箇所で分岐させたいです 希望の箇所にエッジを配置するのが肝ではないかと思ってきました 修正タブの中には、かなり沢山のコマンドが用意されていますが この中でも、ここらへんのコマンドを組み合わせてで行うのではないか? と思っています。 とりあえず、いろいろ触ってみるしかないですね スケッチのスプラインのように、面の境界を自由にできれば、もう少し簡単に モデリングできそうなんですけどね~ 上記の「学習ドキュメント」でもう少しレベルアップしたいと思います |
面の分割とエッジの追加
曲面の分割数は「再分割」コマンドで、増やす事ができます。
また、「挿入モード」をは「単純」と「固定」があります。
「単純」では選択した面だけを分割でき、「指定」で分割数を任意に設定できますが、全体形状が影響を受けます。
「固定」では全体的に分割されますが、全体の形状をあまり変形させずに増やす事ができます
さらに、「エッジを挿入」でエッジを追加する事ができます
鼻の幅や目の位置など、エッジを増やす事で、ある程度希望の位置を変形できそうです。
再度口を引っ張り出す
再度、「フォーム編集」で「Alt」キーを押しながら、引っ張りだしてみます
横から、引っ張ったり、回転させたりしながら、横からの形状を調整します
次に正面からみて、口周りの形状も調整していきます
折り目処理
鼻と目は、エッジを強調したいので、「折り目」処理をしようと思います
鼻の穴先付近など、分割が足りない箇所があったので、「エッジを挿入」しました。
「折り目」機能で、協調したいエッジをクリックしていきます。
鼻と目を作る
鼻は引っ張って、目は引っ込ませてみます。
対象部分を選択し「Alt」を押しながら、「フォームを編集」で変形させていきます
正面から、目のくぼみの形状を調整し、鼻の孔もへこませてみます。
鼻の孔は、エリアが狭いので、自己交差になりやすいです。
「ボックス表示」と「スムーズ表示」を切り替えながら、曲面内に入り込まないように調整していきます
目と鼻は完成
こんな方法でいいのかどうか?わかりませんが
なんとなく、出来てきました。
さて、次は、目ん玉と耳、口はどうしよう?!
コメント
有機モデリング
機械と違って寸法が関係ないけどセンスが問われますよね
憧れのモデリングです
乱造さん、こんにちは
会社CADではサーフェスモデリングで、少しは変形させたりしましたけど
ここまで、自由にできると自宅で遊ぶには本当楽しいです。
ただスプラインを描くのにどうしても、スケッチで座標面を選択しての手順なので
面の境界曲線からスプラインを取り出したり、3D空間にスプラインを
思ったように描けないのが、やりづらいです
もしかしたら、描き方があるのかもしれないですが、まだよくわかっていません