前回は、複数種類のマシニングセンターを運用する場合、「メイン・サブ仕様」の構成をお勧めしました。
ただ、サブプロに対応していない制御機やシミュレーションソフトの場合や、データ管理的には、一つのパッケージのNCプログラムのほうがいい場合もあります。
そこで、メインプログラムのサブプロ呼び出し指令「M98 / M198」部分へ呼び出し先のサブプロブラムを挿入し一つのデータに統合するソフトを製作しました。
サブプロを挿入するソフト公開
ダウンロード後、起動すると、上のようなウィンドウが表示されます。
通常、メイン・サブ構成でNCプログラムを作成した場合、フォルダ内は下記のようなイメージだと思います。
この例では、一番上が「メインプログラム」。
その下、4個がメインから呼ばれる「サブプログラム」です。
「メイン・サブ」構成のNCプログラムを、一つに統合するには、この画面の①エリアへ、「メインプログラムファイル」をドロップします。
もし「サブプログラム」が違うフォルダに登録されている場合には、②のエリアへ「サブプログラム」のどれか一つをドロップします。
後は、「サブプロ挿入実行」のボタンクリックで作成が始まります。
「作成しました」のメッセージダイアログが表示されれば完了です。
作成されたパッケージファイルは、「PackageData.nc」になります。
ただし、サブプロ呼び出しは、ファナックの「M98 / M198」しか対応していません。OSPの「CALL」など他の制御機には対応していません。
無料で使用できる、C++Builder で作成
このソフトは趣味で使わせてもらってる、「C++Builder Community edition」で作成しました。
ランタイムが不要な、Windowsネイティブな「EXE」ファイルが作成できるので遊ぶには持って来いですね。
会社では、有料版の「 C++Builder XE6」を使っていますが、私程度のレベルでは、ほとんど同じ関数しか使用しないので、C++の勉強するには最適です。
フリーソフトとして公開
ベクターに登録しました
ソフトの使用条件は、同梱されている「README.TXT」をお読みください。
インストールの必要はありません。
展開された、「SubToPackage.exe」 を実行するのみです。
ただ、ダウンロードされたファイルは実行ファイル(exe)のため、下記のような警告が出る場合があります。
「詳細情報」⇒「実行」で起動してください。
起動後は、メインプログラムファイルをドロップ後、「サブプロ挿入実行」ボタンのクリックするのみです。
コメント
はじめまして、吉田といいます。
SubToPackageの利用を考えていましてテストをしています。
質問させていただきたいのですが、
M98P10L5
のような繰り返し回数には対応していますか?
よろしくお願いします。
はじめまして、今後ともよろしくお願いします。
利用検討ありがとうございます。
なにかしら、おやくに立てば幸いです。
ただ、ご質問の繰り返しには、現状では対応しておりません。
繰り返しアドレス「L」が、「K」の制御機もあるので、ちょっと手抜きです(^^ゞ
現状では、エディタ等で、ぐり返し数だけ、コピーしていただけばいけると思います
テストしてみてください。
M98P10
M98P10
M98P10
M98P10
M98P10
ちょっとカッコ悪いですね・・・
検討してみます。